もくじ
「感動を循環させよう」──それは、ブックサプライが掲げる企業理念です。
本を通じて生まれる感動や気づきを、次の誰かへとつなぎ、社会にやさしい循環を生み出すこと。
その想いを、私たちは地域との連携や支援活動の中で少しずつかたちにしています。
そのひとつが、就労継続支援A型事業所「ほんのきもち」への取り組みです。
「ほんのきもち」ってどんな場所?
「ほんのきもち」は、障がいのある方や、さまざまな事情で一般企業での就労が難しい方に対して、“働く場”と“学びの機会”を提供する就労継続支援A型事業所です。
ブックサプライでは、本の仕分けや発送などの業務を委託し、利用者の方々が社会の中で役割を持ち、自信や達成感を育んでいける環境づくりを支援しています。
「働きたい」に応える支援制度 ― A型支援とは?
就労継続支援A型は、障がいや就労が困難などの理由で一般企業での就職が難しい方に、雇用契約のもとで実際に働く機会と支援を提供する福祉サービスです。一般就労に近い環境で実際に働きながら、スキルや自信を少しずつ育て、将来的には一般企業での就職を目指します。
ブックサプライができること
ブックサプライが「ほんのきもち」と連携しているのは、単なる業務委託ではありません。
企業理念である「感動を循環させよう」に基づき、「働く喜びを届けたい」「本を通じて人と人をつなぎたい」という想いから始まった取り組みです。
作業を依頼するだけでなく、利用者一人ひとりが自分のペースで力を伸ばせるよう、日々の現場に目を配りながら、ともに働くパートナーとして関わっています。
本が届くまでの舞台裏 ― 3つのしごと
主にブックサプライの商品管理に関する「ピッキング」「梱包」「出荷」の3つの工程。
どれも、本が無事に次の人の元へ届くために欠かせない、大切な仕事です。
ピッキング ― 必要な本を選び出す力
物流倉庫に整然と並ぶ棚の中から、納品書に記載された本を探し出す作業です。本の種類や棚番号、冊数などに気を配る必要があり、集中力と丁寧さが求められます。
黙々と作業に向き合い、正確さを日々磨いています。
梱包 ― 思いやりを包む手しごと
ピッキングされた本は、破損を防ぐために一つ一つ丁寧に梱包されます。緩衝材で包み、袋詰めや箱詰めを行い、専用のシーラー機で仕上げていきます。
ここでは、手先の器用さと同時に「相手の立場で考える」思いやりも自然と育まれていきます。
出荷 ― チームワークで届けるラスト工程
重さごとの仕分けや台車への積み込みなど、チームでの連携が求められる工程です。
周囲と声をかけ合いながら協力して作業を進める姿には、現場全体に温かな一体感が生まれています。
「自分の仕事が誰かにつながっている」──そう実感できる大切な瞬間です。
「できた」が自信になる瞬間
こうした日々の作業を通して、利用者の方々は集中力・正確性・協調性など、
社会で必要とされる力を少しずつ育てていきます。
「自分にもできることがある」と実感することが、小さな成功体験につながり、やがて自信となっていくのです。
ブックサプライは、そんな日常の積み重ねを、これからも支え続けます。
「感動を循環させよう」──その想いを地域と共に、これからもかたちにしていきます。
地域とのさらなる連携
私たちが連携している一般社団法人ユニオンブックスもまた、就労支援や寄付ぽすと活動を通じて、地域社会にやさしい循環を広げています。
その取り組みについて詳しく知りたい方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。